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お客様とのエピソード

笑顔と明るい未来を届ける仕事

とある販売会での事です。

1人の女性がジッと商品を眺めていました。
私は「宜しかったら、体感もして頂けますので!」とお声を掛けるも、お客様からは反応はありませんでした。
しばらくするとお客様がメモ帳とペンを取り出しました。そこには「これはどんな商品ですか?」と書かれていました。そのお客様は聾唖者の方でした。私も「貼った所の筋肉を鍛えてくれる物ですよ」と文字に起こし、そこから筆談での接客がスタートしました。

一生懸命ご自身の悩みや“こうなりたい”という未来を私に伝えて下さいました。
筆談での接客は初めての経験で、文字に起こして伝える事がこんなにも難しいものかと思いましたが、私も必死にペンを走らせました。そして、お客様に商品の体感もして頂き、購入されることになりました。「◯日までは私が居るので、何か不明な点があればいつでも聞いて下さい」とメモをお見せすると「ありがとう」と書かれたメモを私に渡し、帰られました。

それから販売会は進み、最終日を迎えました。私は「商品の事で困っていないかな」とあのお客様の事が忘れられずにいました。閉店の時間が近づき、片付けを始めようとした時、1人の女性から「すみません」と声をかけられました。「娘がこちらで商品を購入しました。聾唖者なので筆談だったのですが、覚えていらっしゃいますか?」先日筆談で購入して頂いたお客様のお母様でした。

お話を伺うと「凄く親切な販売員さんがいて、面倒くさい顔一切せずに親切に対応してくれた」と私の事を伝えて下さっていたそうです。「あんなに嬉しそうな娘を久々に見たので、お礼が言いたくて。本当は娘も来たがっていたのですが、仕事で間に合いそうにないので」とわざわざお母様がご来店して下さいました。

私はこの時、対面販売をしていて本当に良かったと思いました。販売とは単に商品を届けるだけでなく、笑顔と明るい未来を届ける為の仕事なのだと改めて実感したのです。ご自宅でもインターネットで購入が出来たはずなのに、わざわざ足を運んで下さる事が本当に嬉しく、対面販売の原点を日々感じています。

今日も1人でも多くのお客様に、笑顔と明るい未来をお届けします。


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